建物の状態を知るには、専門家による調査が必要となってきます。ただ、専門家の調査というと、多額の費用を要する印象がありますが、機械等を使わずに、目視のみで主だった部分の写真と見解を付けた調査であれば、比較的安価で調査することもできます。

建物のコンクリート部分の浮きを調査する時に打調査や触診調査を行います。
打検棒と呼ばれるこの道具を使い、壁をなぞると低い詰まった音のする場所と、高くカラカラとした音がします。その音の違いは、全くご経験のない方でも十分に聞き分けることができるはずです。
ホームセンター等で\2,000程度で売っておりますので、ご興味ある方は、ご購入いただきお試しください。小さめのハンマーなどの金属部分でなぞっていただいても同じように音がしますが、打検棒より少し、聞き分けが難しいかもしれません。
高い音のした部分は、コンクリートが、構造体から離れてしまっていて、浮いていると判断できる場所です。サッシ等の開口部の周辺は、特に浮きやすい場所です。


コンクリートは、本来アルカリ性です。これが、今、環境問題で話題の炭酸ガスと反応することによって、炭酸カルシウムに変化することにより中性化します。鉄骨や鉄筋は酸化してしまうと『錆』を発生させてしまいます。コンクリートがアルカリ性で、鉄骨や鉄骨を覆っているうちはよいのですが、コンクリートが中性化していくと、それまで鉄をアルカリ性で『錆』を発生させることを防いでいたのが、中性化することで、守れなくなってしまいます。この進行具合を調べる調査が『コンクリート中性化試験』です。
